こんにちは!こめこです!
私が通っている大学院では、見学実習というものがあります。今回は見学実習の概要と産業・労働領域で働いている心理職についてお話します!
見学実習とは
見学実習は、心理職が在籍している様々な施設に行き、施設の概要や施設内で心理職がどのような役割を果たしているのかお話を聞くというものです。
実際にその場で大学院生が実習を行うわけではありません。
実習時間も2~3時間と短いです。
実習先:地域若者サポートステーション
見学実習でいくつかの施設を訪問しましたが、今回はその中の一つ、地域若者サポートステーションでの見学実習についてお話します。
地域若者サポートステーション(サポステ)の概要
地域若者サポートステーション、通称サポステでは「働きたいけど、何らかの理由で働くことが難しい人」を対象に就労支援を行っている施設です。
具体的には、ビジネスマナー講座や履歴書の書き方指導などを行っています。
リンク: 地域若者サポートステーション
サポステでの心理職の役割
サポステには基本的に就労への意識が強い人がやってきます。しかし、中には長期間ひきこもっていてすぐに就労をするのは難しい人・家庭環境が複雑な人・心の不調がある人などもやってきます。
サポステの職員の方の中には心理職でない方も働いています(そういった職員の方の方が多いです)。そのため、一般的な施設利用者の方より病状が重い方が来た場合は心理職が担当となり支援を行います。
心理職が担当する利用者の方の場合、すぐに就労支援に移行するよりも、まずはその人がどのような困難を抱えているのかということから話を聞きます。話を聞いて、この方が取り組むべき事柄の優先順位の上位に就労がないとわかった場合には、別の機関に繋げたりします(専門用語でリファーすると言います)。
もちろん、完全にリファーするのではなく、サポステと別の機関どちらも使ってもらいながら複数の施設で支援を受ける方もいらっしゃいます。 利用者の方の困り事を知り、適切な対応をすることが心理職に求められる業務の1つだそうです。
サポステでの学び
サポステの実習を通して就労を目的としている施設であっても、就労することだけが人生において第1優先では無いという価値観が広まっているということが分かりました。こうした考えが施設全体に溢れていると、利用者の方の「働かなければいけない」という焦りも少し和らぐのではないかと思います。
また、利用者の方の就職の話を聞くと、世の中には様々な働き方があるということがわかりました。
例えば、ひきこもりの方で、完全リモートワークの会社に就職した方もいるそうです。採用された会社は県外の会社ですが、一度も会社に行くことなく、フルリモートで面接し、採用が決まったそうです。この方はひきこもりのまま働くことができるようになったそうです。
こういった話を聞くと、今は様々な働き方があるということを実感できました。
そして、サポステで働く心理職の方も全員フリーランスで仕事をしていることを知りました。利用者の方の働き方だけではなく、心理職としての働き方についても学べる機会となりました。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます!
見学実習では、普段関わることがない施設の内情を知ることができるので、多くの学びを得ることができます。
そして、自分の価値観や施設に対して抱いているイメージについて考えるきっかけになりました。
今回の記事を通して、大学院の実習内容だけでなく、サポステについても詳しくなってもらえたらうれしいです!
それでは!
またね~
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