大学院でCAARS(心理検査)を受けたら多動だった話

大学院

こんにちは!こめこです!

今日は、私が大学院で心理検査(心理査定)を受けた時の話をしたいと思います!

自分で心理検査を受ける意味

 私が通っている大学院では、様々な心理検査を自分で受けるという授業があります。これは、今後クライエント(カウンセリングに訪れる人)と接していく中で、彼(女)らが、どのくらい大変な思いをしているのかということを知るため。また、結果の解釈の仕方を学ぶための授業です。

 心理検査の中には所要時間が長いものや、答えてると不安が喚起されやすい可能性があるものもあります。そういったことを心理職が知らないと、クライエントに無理をさせてしまう可能性があります。
 クライエントの気持ちになって考えられるようになるためにも、自分で心理検査を受けるのは重要なんです。

授業で受けた心理検査

 授業では、自分の性格特性が分かる検査、不安傾向が分かる検査、認知症の検査などを受けました。


※学校で受けているのはあくまでも傾向を知るためのものです。数値が高いからといって、その病気であるという診断がつくことはありません(そもそも診断ができるのは医師だけです)

 様々な心理検査を受けた中で私が特に印象に残っているのは、ADHDの傾向があるかどうか調べることができるCAARS(Conners’ Adult ADHD Rating Scales)という検査です。

ADHD(注意・欠如多動症)とは

ADHDとは、年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、及び/又は衝動性、多動性を特徴とする行動の障害で、社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである。

文部科学省

 文部科学省によると、ADHDは上記のように定義づけされています。
 つまり、他の同年代の人達と比べて顕著に不注意でミスが多かったりソワソワして落ち着きがないといった特性のことをいいます。

CAARSとは

 簡単にですが、CAARSの説明をしたいと思います。
 この検査では、不注意、多動、衝動性などの傾向について知ることができます。質問項目は60問ちょっとで、自分が当てはまると思う回答を選択肢から選ぶタイプの検査です。
 約10分で回答し終わりました。

裏話…CAARSの質問用紙は1枚 1,000円くらいするみたいです

検査結果

 基本的に平均的な得点でしたが、多動の得点だけとても高かったです。

検査結果を知って思ったこと

 私は小さい時からせっかちでした。周りの人の行動がゆっくりに見えて「なんでそんなにゆっくりなの!?」と思うことが度々ありました。
 今思うと、周りの人は普通のスピードで私が落ち着きがなく、せっかちなだけだったんだと思います。

 一方、何となく自分は他の人より落ち着きがないなと感じていたり、ソワソワしてしまうことがありました。学校の全校集会などで、他の人はあまり動いていないのに、私だけ姿勢を正す作業を何度もしているな…という自覚はありました。
 日常生活に支障が出るほどではないですが、どこか他の人とは違うなという感覚は抱いていました。

 今回、簡易的な検査ではありますが、自分の傾向知ったことで今までの自分の行動、感情について納得することができました。実際、特性自体が治ったわけでもないですし、もう少し落ち着いて行動できてたら良かったなーと思うことも今後多々あると思います。
 ですが、漠然とした不安ではなく、「こういう理由があって自分はこんな行動とるんだ」と分かることで割と気持ちが楽になりました

 授業を通して、心理検査の本来の使い方はこのようなものなのではないかと思いました。
 自分の特性知る・苦手なところを知るというだけではなくて、それを知った上でどう今後の生活に活かしていくかを考えるのが大切なのではないでしょうか。
 それを一緒に考えるのが心理職の役目のひとつかもしれません。

おわりに

 最後までご覧いただきありがとうございました!皆さん、多かれ少なかれ「他の人と違うな」と思うところはあると思います。
 人ってそういうもんだよなーと受け入れられる人はいいのですが、なぜ自分が人と違うのか理由が知りたい!自分をもっと理解したい!と思う人は、心理検査を通して自己理解を深めるのも一つの手だと思います。

またね~

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